西会津高校 授業互見週間
6月10日(月)~14日(金)の週、本校は授業互見週間でした。
私(校長)は、校舎巡視時に授業を見ていますが、先生方で互いの授業を参観し、授業力を向上する機会をつくるために、「授業互見週間」を設けています。本校の授業を覗いてみましょう。
6月10日(月)の6校時、ALTの先生が週1回月曜日に来校、出張から戻ってきた足で教室に行き、1年生の「英語コミュ二ケーションⅠ」の授業参観をしました。
パワーポイントで作成した資料をプロジェクターで投影しての授業、西高生はシャイであるため、対話を意識し、問いかけながらのアメリカについての授業を行っていました。もちろん、シャニラ先生は英語での授業です。
英語で、しかも日本と文化が違うアメリカのことについての内容であるため、本校の英語担当の先生がフォローしての授業です。
6月11日(火)の1校時、教室を覗いてみました。
3年生は「数学Ⅱ」の授業、2つの教室に分かれ、習熟度別授業を行っていました。数学は難しいと思っている生徒が多いため、先生はわかりやすく学び会えるように工夫していました。生徒と先生が対話をしながら、生徒に考えさせる間を与え、生徒の気持ちに寄り添いながら授業していたのが印象的でした。
2年生は「論理国語」の授業、教室に近づくと、班に分かれて「百人一首」を行っていました。本校では、毎年7月に「百人一首大会」が実施されます。それに向けての準備だったのでしょうか。各班とも真剣な姿が見受けられました。
1年生は「情報Ⅰ」の授業、教室ではなく情報処理室に移動しての授業です。使用するソフトの登録をしていました。この授業は、2名の先生がティームティーチング(TT)による授業を行っていました。どのように操作すればわからない場合、先生がすぐに側に来て丁寧に教えてくれます。
6月12日(水)の1、2校時、1年生は音楽の授業、本校の教育課程において、芸術科の授業はこの時間しかありません。
授業が始まり発声練習、校歌が聞こえてきました。入学してから2ヶ月半、校歌の歌詞、メロディともに覚えやすく、1年生は上手に歌っている声が聞こえてきました。授業に参観するために急いで音楽室に行くと、生徒たちはギターを手に持っていました。
私(校長)の高校時代、音楽の授業でギターをやった記憶がなく、今の生徒たちは多様な学びをしており、うらやましい気持ちになりました。
生徒たちは、教科書を開き、プリントを使って、先生による机間指導を受け、ICTを活用しながらの授業でした。
6月12日(水)の4校時、3年生は理科の「科学と人間生活」、生物室に移動しての授業でした。
学習内容を割り振り、担当になった生徒は資料を使って発表、その後、先生は対話を意識しながら生徒たちに発問、それに対し、生徒はタブレットで調べたたりする姿も見受けられました。また、地球儀を使ったり、ICTを活用したりしながら、生徒には考えるための間を与え、最後は教科書の演習問題にも取り組み、生徒たちは理解を深めていました。
6月12日(水)の4校時、2年生は体育の授業でした。本日は、外でサッカーを行っていました。 外は暑かったのですが、水分を持参している生徒もおり、熱中症には注意をしながら行っていました。
簡単なパス練習の後、キックゴルフ(サッカーボールを使ったゴルフ、スタート地点からボールを蹴り、カラーコーンに当たったら終了)を行いました。見ていると、これが以外と難しい。ボールとカラーコーンの間の距離を詰めるように蹴りなさいとの助言が先生からありました。
全学年体育は、2名の先生のティームティーチング(TT)による授業を行っています。もう一人の先生は、気になる班の近くに行って、対話による指導をしていました。
暑かったので、早めに活動を終了、ワークシートに本時の学習活動の振り返りを記入していました。最後に整列、次回の授業からはソフトボールを行うとの指示があり、挨拶をして終了しました。生徒の皆さん、水分をしっかりとりましょう。
6月13日(木)の1校時、2年生は選択科目の授業、家庭科の科目である「生活と福祉」の授業を参観しました。「高年(高齢)期の健康」についての学習でした。
電子ボードを使っての学習内容の説明、ホワイドボードでの補足説明、教科書を使っての学習内容の確認と発問、生徒からの質問もありました。また、サルコペニア(加齢や疾患により筋肉量が減少して、筋力の低下、身体機能の低下をきたすこと)の状態を確認する指輪っかテスト、片足立ちテストを取り入れた身体を使っての活動もあり、最後は学習ワークを使った問題演習を行うなど、様々の角度から、生徒との対話を大事にしながら、学習内容の定着を意識し工夫された授業でした。
6月13日(木)の3校時、3年生は選択科目の授業、商業科の科目である「ビジネス・コミュニケーション」の授業を参観しました。「企業のマーケッティング活動」の内容を発展・補足した「環境問題対策」についての学習でした。
地元の西会津町に生まれ育ち、本校の卒業生でもあり、本校での勤務も長く、町には多くの教え子がいる長谷川先生、昔の西会津町の様子、黒板に地図等を示しながらの説明、具体的な例を出し、発問をしながら、授業を進める先生の話は、わかりやすく、学習内容が良く理解できるため、生徒も真剣になって取り組んでいました。
授業の終わりに、本時の学習内容は「企業だけでなく我々個人も関係する問題である」と、先生が言っていた言葉が印象的であり、生徒たちも頷いていました。生徒との対話を重視し、生徒の考えも引き出す発問をしながらのパワーあふれる授業でした。
6月14日(金)の3校時、1年生の公民科の科目である「公共」の授業を参観しました。「法の支配と人権保障」についての学習でした。
前時の復習を行い、問いかけを多く取り入れ、生徒との対話も意識し、黒板、プロジェクター、教科書、資料集を使い、地理、歴史、現在の話題等を交えており、生徒も真剣に授業に臨んでいました。
憲法って何のためにあるのか。憲法は権力を縛り、人権を保障するためにあることから、立憲主義そして民主主義につながっていく学習内容であったのかなと、公民科の指導に関して素人である私は、そう感じながら授業参観をしていました。
1週間、授業を参観してきました。生徒のことを考えながら、それぞれの先生方が持ち味を出した授業でした。そして、生徒も真剣になって授業に取り組んでいました。1学年1学級、生徒数は少ないのですが、授業自体が「西会津高校」の魅力であり特色であると思います。
「授業互見週間」だからではなく、西会津高校を知っていただくために、これからも授業を含め、学校の様子等を配信していきます。